のげ町歯科室_診療所通信 2025.04/01号 食育

  • 体内時計「食育基本法」のなかで「食育」とは、『生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるものであり、さまざまな経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てること』としています。

    現在、日本人の主食であるコメの値上がりが私たちの食生活にも大きな影響を与えています。
    「食」を通して、健全な「こころ」と「からだ」を育んでいくための『食育』について考えてみたいと思います。

  • まずは朝ごはんから!

    朝は時間がないからと、朝食を抜いたりしていませんか? 
    起床したら朝日を浴びてしっかり朝食を摂ることで、一日の生活リズムが整います。また、主食となるごはんに含まれるブドウ糖は、脳のエネルギー源です。

    しっかり朝ごはんを食べると、仕事にも勉強にも集中できます。

  • 味覚を育てる

    味覚の発達は10歳ころまでに終わると言われています。
    人間の味覚の基本は「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「旨味」の5つあり、この他に辛みや渋み、食べ物の匂いや色合い、歯ごたえ、食卓の雰囲気などが加わって「おいしい!」「まずい…」という感覚が育ってきます。

    子どものうちから濃い味付けや加工食品に慣れてしまうと、それが好みの味になってしまい、味覚の幅が広がらなくなってしまいます。
    また、生活習慣病にもなりやすくなってしまうので注意が必要です。

    旬の食材

    ぜひその季節の旬の食材を使った献立にチャレンジしてみてください。
    その時期の自然の恵みをたっぷりと吸収して育っている旬の食材は、新鮮で栄養価も高くおすすめです。

  • こころを育てる

    ● 家族そろって食卓を囲むことで、家族の温かさや安心感を感じることができます。

    ● 私たちの食べ物である肉や魚、野菜はすべて生命です。その「命」のエネルギーをいただいて私たちは生きています。
    また、食卓に並んでいるものがどこでとれ、運ばれ、調理・加工されたのか、そこに関わってきた人々の努力を学びます。
    そのすべてに感謝して「いただきます」「ごちそうさま」を伝えましょう。

    ● “一家団らん”や“おふくろ(おやじ)の味”は大人になってからも温かい家庭の記憶として、人生を支える力となります。

  • からだを育てる

    免疫力を高めるには、野菜や海藻を中心にバランスよくとることが大切です。
    ビタミンやミネラルが豊富な野菜をとることで、食物の消化吸収や老廃物の排泄、エネルギーの生産など、身体の生理機能が調整され、免疫力が高まります。

    おばあちゃんの肩たたき

    『まごわやさしい(孫はやさしい)』

    ※ 積極的にとりたい食材の頭文字です!

    まめめ:良質のたんぱく質とマグネシウムが豊富

    ごまま(ナッツ類):活性酸素の働きを抑える抗酸化栄養素

    わかめかめ(海藻類):ミネラルが豊富

    野菜さい:βカロチンやビタミンCが豊富

    積極的に摂りたい食材

    さかなかな(特に青魚類):DHAやEPAが豊富

    しいたけいたけ(キノコ類):ビタミンDが豊富

    いもも:食物繊維が豊富

  • 『食』に対する国民の意識

    農林水産省では、令和3年から7年までの5年間での達成を目指して、食育推進基本計画の目標値を掲げました。
    その中には「日本の伝統的な食文化を継承すること」や、「持続可能な食を支える食育」を推進する新たな目標が設定されています。そして、今年が達成目標の年となります。

    朝ごはんをおかわりする元気な女の子

    いま高騰するコメの価格によって、日本の農業全体の生産や流通のしくみ、その課題などにも目を向ける機会となったのではないでしょうか。

    私たち日本人には和食(ユネスコ無形文化遺産)』という、世界に誇れる伝統的な食文化があります。
    古くから主食として食べられてきた「ごはん」とともに、和食メニューでバランスのよい食事を意識してみましょう!