のげ町歯科室_診療所通信 2023.11/15号 歯ぎしり

  • 歯ぎしり朝起きると顎が痛んだり、なんとなく歯に違和感を感じているという人は、もしかしたら就寝中に歯ぎしりをしてしまっているかもしれません。
    歯ぎしりは自覚症状がなく、よく睡眠中に起こるため、同室で寝ている家族に指摘されて気づくことも多く、日本人のおよそ5~15%にみられるといわれています。

    また、約6割の人は雑音を伴わないリズミカルな、咀嚼のような顎運動を繰り返していることが分かっていて、睡眠中に咀嚼筋が何らかの活動をすることは、決して珍しいことではないようです。

    しかし、知らず知らずのうちに歯ぎしりが習慣になってしまっている人は、早めに対処することが必要です。

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のげ町歯科室_診療所通信 2023.11/01号 血糖値コントロール

  • 血糖値コントロール健康診断の結果では空腹時の血糖値が正常であるため、「隠れ糖尿病」「糖尿病予備軍」などとも言われ、ひそかに増加中の『食後高血糖』。またの名を『血糖値スパイク』
    テレビやインターネットなどで耳にしたことがある! という人も少なくないかもしれません。

    糖尿病の予備軍であると診断されたら、私たちはどんなことに気をつけて日常生活を送ればいいのでしょうか。
    血糖値のコントロールに重要な、『食事』『睡眠』『運動』の時間とタイミングに注目してみました。

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のげ町歯科室_診療所通信 2023.10/15号 誤嚥性肺炎

  • 誤嚥性肺炎『誤嚥性肺炎』という言葉を聞いたことがありますか? 高齢者のいるご家庭や介護の現場で働く人たちの間ではよく知られている言葉ですが、あまりなじみのない人も多いのではないでしょうか。
    誤嚥による肺炎は日本人の死亡原因の第6位で全体の3.1%を占めています。

    高齢者の肺炎の半数以上を占めるといわれる誤嚥性肺炎ですが、じつはお口の中の環境が大きく関係しているのです。

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のげ町歯科室_診療所通信 2023.10/01号 病は気から

  • 病は気から“気”というのは現代医学でいう「自律神経」を指していて、「気が動転する」「気が乗らない」「気力がみなぎる」「気を確かに」など、心の揺れや乱れを表現する言葉としても多く使われています。

    厚生労働省の研究班が、昨年12月までの1年8か月の間に、市販薬の過剰摂取により救急搬送された122人に対する疫学調査を行いました。
    それによると「自傷・自殺」目的の乱用が20代までの若い女性を中心に広がっていることが示されました。(参照リンク:わが国における 市販薬乱用の実態と課題-厚生労働省)

    また、コロナ禍やネットの普及によって、人間関係や体調など、心身の些細な不安についてネットで調べているうちに
    どんどん悪いほうへと追い詰められてしまう『サイバー心気症』といった、現代社会特有の疾患も出現してきました。

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のげ町歯科室_診療所通信 2023.09/15号 歯科金属アレルギー

  • 歯科金属アレルギーピアスやネックレスなどのアクセサリーを身に着けていて汗をかくと、アクセサリーが触れているところがかぶれたりかゆみを引き起こすことがあります。
    直接触れた部分に症状が現れるため、装飾品から引き起こされる金属アレルギーは一般的によく知られています。

    しかし歯科治療で使用した金属が原因でアレルギーを起こすことがあるということは、あまり知られていないかもしれません。

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のげ町歯科室_診療所通信 2023.09/01号 水と体の関係

  • 水と体の関係私たちの生活になくてはならない「水」。今、関東地方では水不足が懸念されています。
    迷走した台風6号や、ノロノロと縦断した台風7号、各地で冠水や浸水被害を引き起こしたゲリラ豪雨など、雨が降っていないような印象はないものの、関東の水がめ周辺地域の降雨が少なくなっているようです。

    飲み水としても必要不可欠ですが、炊事洗濯、風呂などにも水は欠かせません。
    また水不足は農作物の生育にも影響を及ぼします。

    生命維持に欠かせない『水』・・・私たちのカラダは一日にどのくらいの水が必要なのでしょうか?
    人間の体は、成人で60~65%、子供では約70%、新生児では約80%が水分でできています。
    そして常にこの水分量を維持しなくてはなりません。

    体内の水分が1%以上失われると渇きを感じ、2~3%では軽い脱水症状が起こります。5%では熱中症などの症状が現れ、10%になると筋肉のけいれんや循環不全が起こります。
    そして20%失うと…死に至ります。

    体内に必要な水分量ー成人・子ども・新生児

    大量に汗をかく夏の水分補給は特に重要です。「のどが渇いた」と感じるときはすでに脱水が始まっています。
    渇きを感じる前に水分補給することを心がけるようにしましょう。

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のげ町歯科室_診療所通信 2023.08/15号 歯の応急処置

  • 歯の応急処置スポーツ中に身体の一部が接触したり、ボールが当たったりして歯が折れてしまった、あるいは転倒したら顔を打って歯が抜けてしまったなど、まさかの場面に遭遇してしまったことはありませんか?
    真夏のこの時期はレジャー施設のプールサイドで滑って転倒してしまうことも多いかもしれません。
    あなた自身や近くにいた友人が、突然の事故で歯が折れてしまったり抜けてしまった時、あなたはどのように対処しますか?

    抜けてしまった歯でも、応急処置次第で元通りになる可能性があります。

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のげ町歯科室_診療所通信 2023.08/01号 糖尿病の予備軍

  • 糖尿病の予備軍さまざまな合併症を引き起こすことから、生活習慣病として悪名高い『糖尿病』
    生活習慣病とは、その名の通り「食習慣、運動習慣、喫煙、飲酒等の生活習慣がその発症・進行に関与する疾患群」です。

    血糖値が常に高い状態が続くのが『糖尿病』ですが、「隠れ糖尿病」ともいわれる、食事によって血糖値の急激な変動を引き起こす“予備軍”の段階があります。
    健康診断で空腹時の血糖値が安定していても、“予備軍”のサインを見つけ出すことができれば、早期発見・対策につながります。

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のげ町歯科室_診療所通信 2023.07/15号 「酸」から歯を守る

  • 「酸」から歯を守る夏のこの時期、暑さで食欲が落ちると、冷たいものやさっぱりしたものが食べたくなりますよね。
    夏の定番『冷やし中華』は、さっぱりと酸味のきいたスープが食欲を増進させてくれます。

    また健康のため、不足しがちなビタミンなどの栄養素を補うために、野菜ジュースや黒酢、果汁100%飲料などを積極的に飲んでいる、という人も多いかもしれません。
    しかし、このような飲料には酸性度の高いものが多く、摂取のしかたには注意が必要です。

    今号では「酸」から歯を守る食事のしかたについてご紹介します。

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のげ町歯科室_診療所通信 2023.07/01号 夏の感染症(乳幼児編)

  • 夏の感染症(乳幼児編)赤ちゃんがお母さんのおなかの中にいるときは、胎盤を通して病原体と戦うための「免疫グロブリン」という物質をもらっています。
    生まれてすぐも母乳から豊富な免疫物質をもらって、病原体やバイ菌から赤ちゃんは守られています。
    でも、お母さんからもらった免疫は生後6ヶ月ほどでなくなってしまいます。そこからは自分の体で自分の身を守る免疫力をつけていかなくてはなりません。

    新型コロナが5類に引き下げられて2カ月… 子どもたちの間ではさまざまな感染症が拡大傾向にあります。
    6月、都内ではヘルパンギーナの流行が警報基準を超え、「流行警報」が出されました。

    ワクチンのある感染症は、予防接種によって感染を予防したり重症化のリスクを減らすことができますが、生活の中ですべてのウイルスやバイ菌を避けることは困難です。
    乳幼児期にはさまざまな感染症にかかります。こうした感染経験をくり返し、子どもは免疫力をつけながら成長していきます。

    乳幼児が夏にかかりやすい感染症にはどんなものがあるのでしょうか。

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